(1)<千葉97−1測線データ取得概要>

(1) 発震測線の道路は、全般的に車輌交通量が多く、特に丘陵部の東関東自動車道の側道部分は道路幅が狭く、通常期の発震作業は交通渋滞の恐れがあった。そこで、少しでも車輌ノイズの少ない時期(8月の旧盆の時期)を選びデータ取得を実施し、順調に作業が行えた。

(2) 当初、埋め立て地部分の地表地質(N値がゼロに近い)の影響で、十分な発震エネルギが確保されない危惧があったが、大型バイブロサイスを当初予定の2台から3台に増やすことで、十分なエネルギが得られた。

(3) 丘陵部分では、民家の密集、狭い道路幅等の制約から、大型バイブロサイス3台の発震は不可能であり、1台〜2台、部分的にはミニバイブを使用した。

(4) 丘陵部の発震記録には、ややエネルギの確保が不十分であった記録が含まれているが、反射時間 0.5秒 〜 1.0秒(深度約500m〜1000m)の反射波は、確実に捕らえれていることが現場で確認できた。

現場記録例を図3−13−1図3−13−2図3−13−3図3−13−4図3−13−5図3−13−6に示す。

また、現場写真を付録−1(a)に、現場データシートを付録−2(a)にそれぞれ示す。