(3)最新活動時期
青森市細越のピット調査で確認された液状化痕と三内丸山のピット調査の液状化痕(高橋,1995)から、約3,500〜3,800年前に入内断層周辺に大きな地震が起こったと推定される。それ以降の地層に液状化痕が認められず、1766年の津軽大地震や数百年間隔で活動するとされている海溝型地震で生じた液状化痕である可能性は極めて低くいことから、入内断層の活動に伴う地震で生じた可能性が高く、入内断層の最新活動を約3,500〜3,800年前と推定した。その他、細越及び沖館で実施したボーリング調査から最新活動を推定するすることは難しいが、液状化痕から推定した最新活動時期(約3,500〜3,800年前)と大きく矛盾を生じるデータは無い。