(1)地質構造
調査結果で推定される地質断面図を図2−2−21及び図2−2−22に示す。図2−2−21は浅層反射法弾性波探査No.1測線周辺の北部地域の断面図で、図2−2−22はNo.2測線周辺の南部の断面図であり、断面位置は付図2地質平面図に示す。断面図は確認された情報が少なく推定断面である。陸上部は露頭での走向傾斜、浅層反射法弾性波探査結果及び既存ボーリングのデータから推定したが、海域の地質については推測のみである。注目する点は、図2−2−22で示している西側の推定断層(青森湾西断層)及び東側の伏在撓曲である。活動の詳細は未だ不明であるが、実在は浅層反射法弾性波探査結果で確認された。また、調査地に推定断層の東西に広く分布する地層は大釈迦層のみである。地質構造から変形について解析するには、大釈迦層の中で東側の地下深部と西側の露頭を対比する必要があり、現在得られている情報からだけでは解析できない。