(1)文献資料調査

(1) 文献収集・整理

青森湾西断層周辺の、地形、地質、断層等に関する文献を収集した。これらを基礎に青森湾西断層の実態及び研究史を把握し、入内断層との関係等について検討するための基礎資料とした。文献の収集にあたっては、以下の文献を主な対象とし、参考とした文献は一覧表に示した。

・ 日本地質学会、日本地理学会、第四紀学会等の地形、地質、地質構造等に関する諸学会の会誌に発表された論文

・ 地質調査所等の各研究機関の刊行物に発表された論文及び調査報告書

・ 土地利用図、表層地質図等の資料

・ 海域(青森湾内)の地形、地質等の資料

(2) 既存ボーリング資料の収集・整理

青森湾西断層周辺で実施している各関係機関が所有する既存のボーリング資料を収集した。収集にあたり地下数10m以深の地質記載があるものに重点をおき、解析のための補助資料とした。これらのボーリング地点は縮尺5万分の1の地図上にプロットし、番号を付けて、ボーリング位置図に示した。

既存のボーリング資料は孔口標高が示されていないものが多く、地形図の標高から推定し検討を行った。

(3) 歴史地震資料

青森湾西断層に関する歴史地震資料、遺跡発掘調査の記録を収集・分析し、断層が先史時代以降活動した可能性について検討した。