露頭で確認できた断層はリニアメントの直近に位置しており、変位のセンスも同様であることから、連続した断層と判断される。これらの断層は、高位段丘堆積物を変位させているが、宇道坂付近では低位段丘堆積物に、赤川上流地点では沖積低地堆積物に変位、変形を与えていない。本断層は、東北町添沢西方から宇道坂を経て赤川まで確認され、それより南方の天間林村上原子にかけては、同断層に起因すると推定されるリニアメントが認められる。このことから、本断層は、東北町添ノ沢から天間林村上原子にかけての約4kmに分布する東側隆起の逆断層であると考えられる。