七百面(旧汀線高度は標高90〜120m)は、地蔵平テフラ(Jzd)以上のテフラに覆われる海成面であることから、酸素同位体ステージ9期に形成されたと推定(宮内,1985)されている。
天狗岱面(旧汀線高度は標高60〜80m)は、約19万年前と推定される甲地テフラ(Kac)以上のテフラに覆われる海成面であることから、酸素同位体ステージ7期に形成されたと推定した(宮内,1985)。なお、岩崎(1983b)や大和(1988a)は、宮内(1985)の天狗岱面を甲地テフラ(Kac)以上に覆われるものと八甲田第2期テフラ(Hkd−2)以上に覆われるものとに細分している。
高館面(旧汀線高度は標高24〜45m)は、洞爺テフラ(Toya)以上のテフラに覆われ、酸素同位体ステージ5e期に対比されている(宮内,1985;大和,1988など)。
柴山面は、十和田レッドテフラ(To−Rd)以上のテフラに覆われる河成面であることから、酸素同位体ステージ4期に形成されたと推定される。
三本木面は、段丘堆積物が約1.2万年前の十和田八戸テフラ(To−HP)以上のテフラに覆われていること、段丘堆積物中にTo−HPが認められること(宮内,1985)から、酸素同位体ステージ2期に形成されたと推定される。