野辺地リニアメントは、野辺地町西部から東北町宇道坂南方までの山地と扇状地もしくは高位段丘との境界に断続的に約7kmにわたり判読され、大半は不明瞭である。
上原子リニアメントは、東北町宇道坂から天間林村上原子にかけての約3kmに、高位段丘面の東上がりの逆向き低断層崖として明瞭に判読され、同段丘面を約10m程度変位させている。
天間林リニアメントは、天間林村栗ノ木沢から七戸町奥羽種畜牧場西にかけて、山地と三本木段丘との境界、高位段丘と三本木段丘との境界に約7kmにわたって明瞭に判読され、さらに、調査地域外の七戸町西方に延びている。
これら以外にも、天間林村市ノ渡から同奥羽種畜牧場西にかけて、高位段丘の分布する丘陵性山地に約2kmの南北方向のリニアメントが2条判読されるが、変位地形以外に起因するもの(組織地形)と考えられる。