(4)調査結果(追加分)

各ボーリングの地質概要を2−81〜2−95ページに、ボーリング柱状図を報告書資料編に添付する。また、ボーリングの対比による地質断面図を図2−3−18に示す。火山灰分析の結果を表2−3−1に、14C法年代測定の結果を表2−3−2−1表2−3−2−2に、フィッショントラック法年代測定の結果を表2−3−3に、熱ルミネッセンス法年代測定の結果を表2−3−4に示す。

ボーリングA1〜A4のうち、A1の53m以深でB3−1の深度55〜65m付近と同様な淘汰の悪い礫層が認められた。A2〜A4では礫層は認められなかった。この礫層は極めて淘汰が悪く、木片などを多く含んでいる。礫形は亜円〜角礫であり、岩相的には崖錐性の堆積物によく似ている。

図2−3−13に示す下石川地区の地形区分では、谷底平野には3段の河岸段丘面及び沖積低地が認められる。B3−4では地表の農耕土の下に厚さ50cmほどの砂質な腐植土が認められた。これが大平断層の活動によってできた沼沢地の堆積物である可能性が考えられる。また、後述するハンドオーガーによる調査でも B3−4近傍の腐植土の分布が確認された。この腐植土はB3−4孔の深度0.75〜0.80mで14C年代測定によると1,090±50y.B.P.という値が得られている。