T−1E測線の反射断面図では深度200m付近や450m付近の比較的明瞭な反射面が認められた。この反射面は緩く西側に傾斜して直線的に連続しており、系統的なずれや急激な屈曲は見られない。深度450m付近から700m付近には測線の平野側から山地側へ向かって10゜程度の傾斜を持った比較的明瞭な反射面が見られる。この反射面の延長はT−1W反射断面図の範囲に至り、T−1W反射断面図では地表に達する前に平坦になる。また、この反射面には傾動の累積性が認められない。それ以外の反射面はほとんど水平であり、傾斜している反射面にアバットする形状を示している。
T−1W測線の反射断面図でもほぼ同様な結果である。所々反射面が不連続になってはいるものの、系統的なずれは見られない。地質構造としては、反射断面図の西端付近で反射面がやや上向きに上がっている、図2−3−7に示す国道の下の深度300m付近ではT−1E反射断面図から連続すると思われる数枚の反射面が上位の反射面に切られている、などが図2−3−7から読み取れる。