Tm面は、高度約50〜100mの間に分布する海成段丘面で、やせ尾根状で勾配は緩い(10/1,000以下)。Tm面は、五所川原市野里東方から浪岡町にかけて広く分布している。Tm面は、面の西端部が西へ傾動している。
Uf面はTm面よりも勾配が急(50〜60/1,000)である。段丘面の高度は30〜150m程度で、面は開析が進んでいる。また、Uf面の末端はVm面に切られている。
Uf面は金木町金木東〜北東方に分布している。
Vm面は高度が20〜40mで、五所川原市飯詰付近より北方に分布している。この面の勾配は緩い(5/1,000程度)。Vm面は洞爺テフラ(Toya)を段丘堆積物直上に載せている。
Wf面は主に現在の河川沿いに高度10〜20mで分布している。
今回実施した地形分類の結果では、段丘面について吾妻(1995)とほぼ同様な分布が得られたが、Vm面、Wf面の分布及びWf面の区分については一部異なっている(2.4.2項で詳述する)。