1−2−3 地表調査

地形面及び断層変位地形等の概要が判明した後、上述した各種調査等のデータ補足のため、地表調査を行った。地表調査にあたっては、分布する地層・岩相、地層の走向・傾斜、断層の有無及び地形との関連性について特に留意しながら調査を行った。また、第四紀層については、断層、地層の変形等の現象に着目して調査を行った。

地表調査の範囲を、津軽山地西縁断層帯については図1−2−1に、野辺地断層帯については図1−2−2に示す。調査範囲は、両断層帯について、それらを挟む総面積約370km2である。また、明瞭な断層変位地形がみられる箇所では、簡易測量及び路線測量を実施した。

地表調査では断層露頭や鍵層等の重要露頭についてスケッチを行うともに、年代測定用の試料を採取した。