1−3−2 平均変位速度

折爪断層による変位は、高位面及び高館面を変位基準とすると、高位面(約40万年前)が約50m、高舘面(約10〜12万年)が約15m垂直方向に変位している。このことから、平均変位速度は垂直方向に約0.11〜0.15m/千年(活断層研究会(編)(1991)のB級の下位)以上となる。

折爪断層は、およそ0.1〜0.2m/千年というB級下位の活動度であるが、低いままの活動を継続しているか、あるいは最近では徐々に活動が活発でなくなってきた可能性があると考えられる。