1−2−1 調査概要

本調査は平成8年度の調査結果を踏まえ、課題としてあげられていた断層のパラメータに関するデータを得ることを目的として行った。以下に調査項目及び目的について示す。

○地形・地質精査

(目的)・断層の位置(特に青森市街に近い断層北側の位置)を明らかにする。

・段丘堆積物及び火山灰のデータを得ることにより、段丘面、段丘堆積物の形成年代を明らかにする。

○極浅層反射法弾性波探査

(目的)・反射断面図から地質構造を推定し、断層の形態及び変位量を推定する。

○ボーリング調査

(目的)・ボーリングコアから地質構造を推定し、断層の位置、形態及び変位量を推定する。この結果から、トレンチ調査の有効性を判断する。

・ボーリングコアから火山灰分析及び年代測定のための試料を採取して、堆積物の形成年代を明らかにする。

○ピット調査

(目的)・地表下の堆積物及び地質構造を観察し、地層の変位・変形を確認する。

・火山灰分析及び年代測定試料を採取して、堆積物の形成年代を明らかにする。

○地形測量

(目的)・地形面を測量することにより、地形の微少な傾斜を明らかにし、変位の有無及び変位量に関する資料を得る。