(位置) (変動基準) (変位量) (平均変動速度)
名久井岳東麓 斗川層基底(約530万年前) 約850m 0.16m/千年
(馬淵川南岸) 同 上部(約300万年前) 約850mとして0.28m/千年以下
馬淵川北岸 斗川層基底(約530万年前) 約750m 0.14m/千年
同 上部(約300万年前) 約750mとして0.26m/千年以下
浅水川南岸 高位面(約40.6万年前) 約 50m 0.12m/千年
高館面(約10〜12.2万年前) 約 15m 0.15〜0.12m/千年
五戸川南岸 同上 ( 同上 ) 約 15m 0.15〜0.12m/千年
以上の結果から、青森県内における折爪断層・辰ノ口撓曲の鮮新統以降の平均変位速度は、0.16〜0.12m/千年であり、斗川層上部(約300万年前)が約850m変位したとしても0.28m/千年程度で、活動性はC級に近いB級であり、小さい。折爪断層・辰ノ口撓曲の第四紀以降の平均変位速度の変化を図3−3−2に、鮮新世以降の平均変位速度の変化を図3−3−3に示す。