A 斗川層の年代は鮮新世(北村編、1986)とされ、大石ほか(1995)は同層上部の 凝灰岩のフィッショントラック年代3.6±0.5Ma〜3.0±0.5Maを報告している。 なお、最近の文献によれば、鮮新世の年代について Berggren et.al.(1995) が約5.3〜1.7Maを報告している。
B 新第三系中新統・鮮新統の地質構造(NNW−SSE方向に延びる背斜構造)の位置 ・規模が確認できた。
C 折爪断層及び辰ノ口撓曲の位置・性状・延長末端がほぼ特定できた(後述)。
D 辰ノ口撓曲による斗川層基底の変位量は、地表調査の結果による地質断面 図から、図3−3−1のように、馬淵川南岸で約850m、同北岸で約750m、浅水川 北岸で約350mと見積もられる。