(1)地形概要
調査地域の地形は主として山地、丘陵及び段丘からなる。山地は馬淵川より南部の名久井岳(標高615m)を中心とした地域を占め、開析の進んだ比較的急峻な山岳地形をなす。丘陵は馬淵川以北地域及び南部の名久井岳東麓地域に広く分布し、おおむね標高250m以下の定高性のある稜線あるいは緩やかな起伏の斜面からなる。段丘は調査地域の馬淵川、浅水川、五戸川、後藤川などの流域沿岸に発達している。段丘面は扇状地・麓屑面(山麓緩斜面)をも含めると11段にも及び、いずれも現河床勾配に調和していることから主に河成であると判断される。なお、平坦面としては、これらに火砕流面が加わる。