2−3−2 地形解析による断層の性状・変位等の認定
入内川左岸に沿って分布するWf面の東端を切るN−S方向で直線状の崖地形、Wf面とVm面の東への傾斜と累積性、Wf面を刻む谷の多くが扇状地を伴わないなど、通常の扇状地性の堆積面にはみられない地形上の特異性から、Wf面の傾斜と東端のN−S方向で直線状に断続する崖地形は、基本的に断層運動による傾動と変位地形(断層崖)と認定され、入内南方から北へほぼN−S方向に7号線バイパス付近までの約12kmにわたって追跡される。特に、入内集落の北約800m地点から北へ細越にかけての約7kmは崖地形とその直線性が比較的明瞭である。