6−2 海域の活断層と活動性評価

平成15年度調査の結果、海域に推定されていた北由利断層系の活断層分布位置がほぼ明らかになった(図6−2−1)。

平成14年度調査(反射断面の再解析)により、海域の北由利断層に相当する可能性が指摘されていた断層はKY−2と名づけられている。一方、今回の音波探査(B測線)により明らかになった沖積層(完新統)を変位させている断層や、A測線で確認された飛島−船川隆起帯東縁に位置する断層については、断層の名称はつけられていない。本報告では、暫定的に前者をKY−3断層、後者をAK−1断層と呼ぶこととする。

調査の結果から、断層の長さ、活動時期、平均変位速度について、現時点で明らかになった点を以下に整理する。