(1)B−3測線(KY−3断層)の評価

当断面において読み取れる主な反射面の断層を挟んでの見かけ上下変位量を読み取ると、表6−2−2のようになる。

表6−2−2 主な反射面の見かけ上下変位量(B−3測線)

この結果から以下のことが推察される。

・最新活動時期は、U面の形成以後。T面形成以後は活動していない可能性はあるが、現時点ではっきりしたことは言えない。

・U面とV面の間には、若干の層厚変化は見られるものの1m余りと小さく、この間に断層変位を生じた可能性はあるものの断定はできない。

・V面からX面までの間は、層厚や面の傾斜はほとんど変化していないことから、この間には、断層変位はなかったと考えられる。

・X面の直下には軽微ながら傾斜不整合のような傾斜変化が認められる。

Y面との間には、層厚変化、傾斜変化がみられることから、X面とY面の間には、断層変位を伴うイベントが生じている可能性がある。