5−2−2 菖蒲崎貝塚
芋川が子吉川に合流する地点の左岸に位置する貝塚。縄文時代初期の貴重な貝塚として発掘保存されている。貝塚にはヤマトシジミ、イボキサゴ、イシガイで構成されているが、99%以上は汽水性のヤマトシジミが占める(本荘市教育委員会;1985)。貝以外にも、ボラ、スズキ、コイ、フナ、タイ等の魚の骨片が発掘されている。放射性炭素年代測定結果は7,000yBP前後が報告されている。貝塚の海抜は0mである。基本的には湖沼的な環境が考えられ、汽水状況であっても、明瞭な海が進入した証拠は認められていない。