(2)沖積層を変位させている断層・撓曲構造

秋田沖に位置する飛島−船川隆起帯の東縁に沿って、沖積層を変位させる東落ちの撓曲構造(AK−1断層)が認められる(図2−4−4)。また、海域の北由利断層(KY−2断層)の北西延長部にもa層(沖積層相当)基底を数m程度変位させる撓曲構造が認められる(図2−4−5−1図2−4−5−2図2−4−5−3図2−4−5−4)。

図2−4−4 音波探査(ブーマー)A測線の解釈断面

飛島−船川隆起帯の東縁に沿ってa層(沖積層)に及ぶ撓曲構造(AK−1断層)が認められる.

図2−4−5−1 音波探査(ブーマー)B−1〜B−4測線の解釈断面  

a層(沖積層)に及ぶ撓曲構造(KY−3断層)が認められる.

図2−4−5−2 音波探査(ブーマー)B−5〜B−8測線の解釈断面

KY−3断層南方にも緩やかながらa層(沖積層)に及ぶ撓曲構造が認められる.この撓曲構造の東側(断面右側)にはH層〜G層に及ぶ撓曲構造が認められる.

図2−4−5−3 音波探査(ブーマー)B−9〜B−11線の解釈断面

B−9〜B−11断面右側(東側)にはH層に及ぶ撓曲構造が認められる(AK−2断層).B−11断面左側(西側)にはa層(沖積層)に及ぶ撓曲構造が認められる(仁賀保断層系の延長).

図2−4−5−4 音波探査(ブーマー)B−12〜B−13線の解釈断面

B−12断面右側(東側)にはH層に及ぶ撓曲構造が認められる(AK−2断層)が,B−13断面ではこの撓曲構造は認められない.断面左側(西側)にはa層(沖積層)に及ぶ撓曲構造が認められる(仁賀保断層系の延長).