2−2 現場作業

(1)艤装・走行テスト

ソノプローブ音源と受振器を探査船横(舷)に設置する。ブーマーシステム音源と振受器(ハイドロフォン)は、エンジン音などのノイズを避けるため、探査船の後方20〜30mを曳航する(図2−2−1)。

測定に先立ってテスト走行を行い、機器類の調整を行なう。

(2)探査

探査船で計画測線上を航行しながら、音源より音波を発振させ、海底や地層境界から反射してくる音波を受振器にて受け、その信号を探査装置(ソノプローブは紙記録のみ、ブーマーシステムは紙記録と磁気テープ)で記録する。

図2−2−1音波探査模式図

(3)深浅測量

水深100m付近までは、音響測深機により探査と同時に深浅測量も同時に行なう。バーチェックは、水深20mまで行なう。20m以深では音波速度が同一と仮定しバーチェックは行なわない。水深100m以上の場所の水深は、音波探査記録に基づく。

また、調査後に調査地近傍の検潮所から潮位記録を入手し、水深の補正に用いる。

(4)船位測量

測定時は、船上に設置したDGPSによりリアルタイムで計画測線と船位置の関係を把握しながら、船を計画測線上に誘導する。また、概ね200

m毎に測量と同時に、記録(紙)に測位カットを入れ、その座標を記録する(巻末資料参照)。 

写真2−2−1.音波探査船作業全景

写真2−2−2.音波探査 A−1測線

写真2−2−3.音波探査 A−2測線 

写真2−2−4.ソノプローブ受波器 艤装

写真2−2−5.音波探査測定機器(ブーマー用音源および受振機)