7−1 八郎潟北岸地区:沖積低地

約8,000年前から1694年の「能代地震」にいたる完新世の活動履歴を解明し、最新活動時期および単位変位量、再来間隔を決定することを目的とする。

本地区は、最下位の沖積面が古記録にある1694年「能代地震」の際の隆起域に概ね一致しており、最新活動時期の解明に適している。

調査は、沖積面上にボーリングとジオスライサーとを東西方向(隆起側と沈降側との対比で変位量を評価)および南北方向(段差が隆起変動によるものか海水準変動によるものかを判定)に配置し、完新統の堆積環境変遷史と沖積面群の形成史とを明らかにする。