内湾や砂丘の堆積勾配が現われにくい位置に地形断面線を設定し、標高点の分布をみると、能代市河戸川付近において、約1.5kmの幅を持った緩やかな撓曲構造が検出される。沈降側の地形面の高度は新期砂丘に覆われて不明であるが、少なくとも最大海進期以降2.4m以上の変位が読み取れる(図4−3−6)。
図4−3−6 米代川南岸の沖積1面の標高点の分布