この図の作成にあたり、変位基準の形成年代は以下のように設定した。
中位段丘1面: 13.0万年
中位段丘2面: 12.5万年
中位段丘3面および古期砂丘:10.5万年
中位段丘4面: 8.0万年
沖積段丘1面: 0.7万年
洞爺テフラ : 11.0万年
阿蘇4テフラ: 9.0万年
また、最終間氷期の古海面高度は以下のように仮定した。
同位体ステージ5a(下末吉期): 現海水準+0〜5m
同位体ステージ5c: 現海水準−10〜−25m
縄文海進最大海進期: 現海水準+4m
能代断層隆起側の上昇速度は0.2〜0.5m/1,000年の範囲に示される。このうちほぼ最大隆起部に位置する東雲地区中位段丘3面の汀線、および八郎潟北岸に分布する最高位沖積面の汀線はほぼ0.5m/1,000年の上昇速度を示す。逆向き断層群の変位速度は0.2m/1,000年を上限とする。