(1)能代断層の最新活動時期と隆起側の単位隆起量
八郎潟北岸の最低位沖積面(A3面)は能代地震の際の隆起域に相当する。この面の汀線は東へ向かって高度が低下する傾向が認められ、能代断層低下側では消失する。この地形的特徴は断層変位に伴う隆起によって形成されたことを示す。能代断層の最新活動時期は1694年能代地震の可能性が高く、断層隆起側の単位隆起量は、A3面の最大隆起部の汀線高度に相当する1.0〜1.3mと推定される。