(1)能代断層の分布

〈 地形地質調査結果 〉

@ 地形・地質調査により、畑谷から大曲までの約20kmの区間で中位面および低位面、沖積面に東側隆起を示す撓曲構造が認められた。これらは一連の活構造である考える。

A 本活構造は、調査地域の北側、南側ともにさらに延長される可能性がある。例えば、水沢川以北にも能代断層と雁行配列する撓曲構造(中位面および高位面の傾動、撓曲)が報告されており、大沢他(1985)ではこの部分も「能代衝上断層」としているが本調査で明らかになった能代断層本体との関連は不明である

〈 反射法探査結果 〉

@ 浅内沼地区の反射法探査および八郎潟北岸地区の既往反射法データ再解析により伏在する能代断層を確認できた。

A 地表への投影位置は、活断層研究会編(1991)による推定位置と概ね合致し、ほぼ南北方向に配列している。