(2)中位段丘3面(M3)

中位段丘3面(M3)は、離水後の堆積物の底部に阿蘇4テフラ(Aso−4)や喜界−葛原テフラ(K−Tz)のガラスが少量含まれ、同位体ステージ5cの地形面と推定した。これは南関東の小原台面に対比される。またM3面を構成する河成砂礫層の下位に分布する海成砂層中にテフラが認められ、クッチャロ−羽幌テフラ(Kc−Hb)に対比される可能性がある。

同位体ステージ5cの海進期には、米代川は北へ向かって開いた扇状地を形成し、扇状地の末端は海面に没していたと推定される。