2−2−4 火山灰分析

調査地の中位段丘面構成層から採取した26試料を分析し、広域テフラとの対比を試みた。分析結果の概要を表2−2−5に示す。

分析した試料のうち、11試料は広域テフラとの対比が確実であり、別の6 試料についても広域テフラに対比される可能性がある。残る9試料についてはガラスの濃集度が低く、対比困難であった。

対比された、あるいは対比される可能性のある広域テフラは以下のとおりである。

阿蘇4(Aso−4):降下年代85〜90ka

喜界葛原(K−Tz):降下年代90〜95ka

三瓶−木次(SK):降下年代100ka

洞爺(Toya):降下年代90〜120ka

クッチャロ−羽幌(Kc−Hb):降下年代100〜130ka

なお、テフラ降下年代は日本第四紀学会(1996)による。

表2−2−5 テフラ分析結果一覧表