@ 沈降側の十和田aテフラの上位には10mに達する新期砂丘堆積物が分布するが、隆起側には同じ時期の腐植土層が分布している。
A 沈降側のA1面の離水時に形成された腐植土層の上位には、厚さ約5mの特異な砂層が堆積しているが、隆起側には認められず、やはり同じ時期の腐植土層が分布している。
B 沈降側の十和田−八戸テフラの上位には砂礫を主体とする堆積物が分布しているが、隆起側のB−11孔にはシルト〜細粒砂を主体とする堆積物が分布している。
いずれの同時堆積面の場合も、その上位において、沈降側では隆起側に比較して粗粒の堆積物が堆積している。すなわち同時堆積面の形成から比較的短い時間経過の後に、沈降側で堆積速度が増大するような断層変位を生じたことが予想される。