(2)横手市街地区

・ボ−リング調査地点位置は,既往文献並びに地形解析によって想定された金沢断層の下盤側(沈降側:西方側)に相当する。

・地表からの深度約11mにおいて,新第三紀層を確認。

上位層は,締まりが悪く淘汰度の低い粘土まじり砂礫より成る。

・礫混じり砂礫は,円礫を含むことから,旧横手川の堆積物と考えられる。

・断層の下盤側(沈降側:西方側)では,断層変位が累積していることから,基盤岩である新第三紀層はかなり深部に(数十メートル以深)位置すると想定された。しかし,調査の結果基盤岩は浅部(深度11m)に位置していたため,ボ−リング地点は断層の下盤側ではないと判断した。

図3−37 三貫堰地区ボ−リング調査結果断面図

図3−38 横手市街地区ボ−リング調査結果断面図