浅層反射法探査においては,深度数数百m程度までの地質構造を明らかにすることを目的とし,震源には,深度千メートル程度までを対象として,分解能の高い探査を行うのに適したバイブレータ型震源(ミニバイブT−15000)を用いて探査を行った。
浅層反射法探査の測線配置を図3−19に示す。測線は,測線長を1kmとし,JR横手駅付近を始点として,東方向に設けた。展開は,最小オフセット距離を10mとしたインライン・エンドオンオフセット展開を基本とし,測線終端では受振器固定とした。
表3−1に探査の仕様を示す。本探査においては,発震装置としてバイブレータ型震源(ミニバイブT−15000)を用いた。受振器としては固有周波数10Hz・12連のジオフォンストリングスを用いた。またデータ収録装置としては,OYO Geospace社製のDAS−1を用いた。DAS−1は,シグマデルタ方式のA/D変換器を搭載した地震探査装置で,24ビットという高い分解能を有する。本探査の観測に使用した機器の一覧を表3−2にまとめる。
表3−1 浅層反射法地震探査 仕様一覧表
表3−2 浅層反射法地震波探査 使用機器一覧表