3−1−3 測線測量結果

@測量目的

空中写真判読の結果,御所野沼地区(御所野沼東方約150〜200m)においては,ほぼ南北方向の走向を有する幅約80mの傾斜地が確認され,その傾斜は西傾斜である。この傾斜地は,当初「T5面」と認定されており,位置的に金沢断層延長部に相当する。傾斜地が撓曲で有る場合には,活動時期の検討において,約1万年前以降に活動があったと判断することが可能となる。したがって調査は,地表から1〜2m程度の地質を確認し,その連続と構造変形(撓み)を確認するために,ピット調査を実施した。

測線測量は,上記撓曲帯と考えられる箇所を中心に,現地形の形状を把握する目的で,ほぼ東西方向の測線を設定して実施した。

測量は,調査目的から考え,3級測量に準じた測線測量を実施した。

測量の成果は,ピット調査結果と共に地質断面等検討図面として使用した。

次頁に,測線測量位置と測量結果断面図を示す。

図3−15 御所野沼地区測線測量実施位置図

図3−16 測線測量成果断面図(その1:東側)

図3−17 測線測量成果断面図(その2:中央)

図3−18 測線測量成果断面図(その3:西側)