調査地の西側では都市部の高ノイズ下の調査となったが,秋田県から岩手県に及ぶ総延長約20qの区間において,横手盆地東縁の千屋断層と川舟断層の二つの逆断層によって境された隆起帯をなす真昼山地の下の上部地殻内の地質構造形態が明らかとなり,併せて地震波の速度構造の大略を得ることができた。この断層の幾何学的な深部構造並びに速度構造は今後,爆破地震動研究グループが進めている屈折法の解析結果と併せて吟味する事により,強震動予測などを行っていく上での重要なデータとなるであろう。