このうち「深部構造調査」業務は，横手盆地東縁断層帯の深部構造を詳細に調べ，地震発生のメカニズムを追求するための資料を得る事を目的とし，バイブロサイスならびにダイナマイトを震源とする地震探査を実施した。反射法データの取得は，秋田県内並びに岩手県内に展開した受振器を利用して行い，調査対象を横手盆地の中央部地域から真昼岳の直下に至る範囲とした。

調査の実施にあたっては，「秋田県深部構造調査委員会」を設置し，調査計画，調査結果の評価等において，専門的・技術的指導および助言を受けた。尚，もう１つの活断層履歴調査に対しても，別に「秋田県地域活断層調査委員会」が設置された。

「横手盆地東縁断層帯に関する調査業務」の成果報告書は，３編構成であり，「第�T編 履歴調査」，「第�U編 深部構造調査」，「第�V編 総合解析のまとめ」となっている。ここでは，第２編の深部構造調査にかかる調査結果をまとめてある。