(1)千屋断層

既存文献調査から千屋断層のパラメーターを要約すると以下のようになる。

   分 布 ・・・・・・・・・・ 約36km

   形 態 ・・・・・・・・・・ 走向が北北東−南南西〜北−南で,東傾斜の逆断層

   平均変位速度 ・・・・ 1.1〜1.4m/千年

   最新活動時期 ・・・・ 1896年

   単位変位量 ・・・・ 上下3.5m・水平短縮量3m以上・横ずれ0m

   再来間隔 ・・・・ 3,500年

したがって,千屋断層が今後活動するのは約3,400年後であり,防災対策上問題ないとされる。なお,駒ヶ岳西麓断層群(先達川左岸地区)については以下に示す性状であり,この断層群については南半分が陸羽地震時に生保内地震断層として活動していることが分かっていることから,分布が約6qの当断層が単独で活動することは考えにくく,千屋断層と同じセグメントと考えられる。

   分 布 ・・・・・・・・・・ 約6km

   形 態 ・・・・・・・・・・ 走向がほぼ北−南で,東傾斜の逆断層