各段丘の地質柱状図
図1−3−2−3・図1−3−2−4・図1−3−2−5・図1−3−2−6・図1−3−2−7・図1−3−2−8・図1−3−2−9・図1−3−2−10
ピット調査結果図(PA・PB・PD・PG)
図1−3−2−11・図1−3−2−12・図1−3−2−13・図1−3−2−14・図1−3−2−15・図1−3−2−16
ボ−リングコア写真・柱状図(BBI−1・BBI−3・BSU−1)
年代測定試料採取状況写真(OIT−1・OIT−2・OSA−1)
各段丘の構成地質について,以下に述べる。
中位段丘堆積物1(T1)は,大小の円礫(礫は概ね風化による脱色が認められ,乳白色〜灰色を呈する。)からなり,シルト層を挟在し,上部に赤褐色〜茶褐色化した火山灰を堆積させている。
中位段丘堆積物2(T2)は,横手市睦成付近において大小の円礫(礫は概ね風化による脱色が認められ,乳白色〜灰色を呈する。)からなり,シルト層を挟在し,上部に茶褐色化した火山灰を堆積させているのが観察される。
低位段丘堆積物3(T3)は,大小の円〜亜円礫礫を主体とし,安山岩類の礫(礫は概ね風化による脱色が認められ,乳白色〜灰色を呈する。)を含んでいる。中位に白灰色のシルト層,暗褐灰色の腐植質粘土を挟在するほか,表層は第三系岩片の風化した黄白色のシルト・粘土からなっている。層相から扇状地性の堆積物と考えられる。
低位段丘堆積物4(T4)は,数cm〜15cmの円礫を主体とする礫と粘土質の基質よりなる。また,杉沢断層(杉沢断層)の東側近傍で実施したボーリング調査によると,ラミナを伴うシルト層を主体としている。
低位段丘堆積物5(T5)は,最上位に20〜40cm程度の黒ボク土が形成され,その下位に淡褐色を呈するほぼ均質なシルト混じり粘土などからなる。また,茶褐色〜暗茶褐色を呈する極めて淘汰の悪い粘土混じり砂礫層が分布している。これらの堆積構造は,全体に不明瞭であるが,部分的に水平構造が認められる。次に,これらの堆積物中には,腐植物や炭化物が僅かに認められる。
最低位段丘堆積物6(T6)は,黄褐〜黄灰色シルト・粘土及び径約1〜5cmの扁平円礫と中〜粗粒砂からなる。層厚は約1〜4mと考えられる。また,横手市市街地での既存ボーリング調査結果によると,褐色〜青灰色の礫混じり粘土及び黄褐灰〜褐灰色の粘土混じり砂礫等からなる。
最低位段丘堆積物7(T7)は,主に粘土混り砂礫からなる。
最低位段丘堆積物8'(T8')は,主に礫混り粘土からなる。