(2)主要文献からの各活断層のパラメータ−と課題

前述した内容を活断層のパラメータ−についてまとめると,以下のようになる。

○駒ヶ岳西麓断層群(先達川左岸地区)

分 布 ・・・・・・・・・ 約6km

形 態 ・・・・・・・・・ 走向:ほぼ南北・東傾斜の逆断層

○千屋断層

分 布 ・・・・・・・・・・ 約36km

形 態 ・・・・・・・・・・ 走向:北北東−南南西〜北−南東・傾斜の逆断層

平均変位速度 ・・・・ 1.1〜1.4m/千年

最新活動時期 ・・・・ 1896年

単位変位量 ・・・・ 上下変位量3.5m・水平短縮量3m以上・横ずれ0m

再来間隔 ・・・・ 3,500年

○金沢断層

分 布 ・・・・・・・・・・ 約10km

形 態 ・・・・・・・・・・ 走向:北北東−南南西〜北−南・東傾斜の逆断層

○杉沢断層

分 布 ・・・・・・・・・・ 約6.5km

形 態 ・・・・・・・・・・ 走向:ほぼ北−南・西側隆起

○大森山断層

分 布 ・・・・・・・・・・ 約24km

形 態 ・・・・・・・・・・ 走向:ほぼ北−南・東側隆起

以上述べたように,千屋断層についての活断層のパラメーターは把握されているが,千屋断層以南の横手盆地東縁断層帯については,詳細に把握されていない。

このようなことから,金沢断層・杉沢断層・大森山断層について,調査を進めることが重要であり,今後の課題と考えられる。また,各断層についての既往文献で得られたパラメータ−と,不足しているデータ−及び考えられる調査について,表1−2−1−3及び表1−2−1−4に示した。

表1−2−1−3 横手盆地東縁断層帯における既往調査結果一覧表 (その1,北部・中部)

表1−2−1−4 横手盆地東縁断層帯における既往調査結果一覧表 (その2,南部)