(3)猿投山北断層

猿投山北断層は、既にトレンチ調査がなされており、活動履歴や1回の変位量が解明されている。未解決な問題として、断層の傾斜が未確定であり、断層の傾斜角度を求めるために斜めボーリングを行う地区を決定する。

この断層においては、瀬戸市東山路区と瀬戸市東白坂町の2地区を候補地点として抽出した。

@瀬戸市東山路地区 断層位置は地形的に比較的明瞭であり、矢田川累層と花崗岩の地質境界断層となっており、断層を地下で捕まえやすい。

A瀬戸市東白坂町  すでにトレンチが行われており、断層位置が測量により正確にわかっている。しかし、ボーリングで花崗岩内の断層を捉えるため、その位置の特定が難しい。

委員会のメンバーによる現地視察を踏まえ、下記の理由によりAの瀬戸市東白坂地区が選定された。

選定理由

・確実に地表で活断層位置がわかっていること。

・東山路地区は、地表での断層位置を決定することが難しいこと。