(1)猿投−境川断層南半部及び高根山撓曲

浅層反射法地震探査と深掘ボーリングを併用して、撓曲部の地下構造を把握する目的で詳細調査を実施する。これらの条件に合う地区として抽出した地区は、次の3地区である。

@豊明市宿地区中位段丘の変形が2列見られ、丘陵地の変形は不明瞭。

A豊明市上高根地区中位段丘の典型的な変位が見られるが、丘陵地の撓曲は不明瞭。

B東郷町春木地区丘陵部に典型的な撓曲構造が見られる。

委員会のメンバーによる現地視察を踏まえ、下記の理由により、B東郷町春木区が選定された。

選定理由

・この地域の典型的な撓曲構造を示していること。

・断層を横断する方向に浅層反射法地震探査をするのに良い道路があること。

・上盤側に矢田川累層の路頭が多くあり、下盤側のボーリングとの対比が可能なこと。