3−1−4 地形解析

この断層の変位地形は、主に丘陵地の撓曲、最高位段丘面の変位、中位段丘面の変位及び変形などである。したがって、変位方向の地形断面を作成することにより、そこから得られた垂直変位量及び変位基準面の年代から断層の平均変位速度を算定できる。

地形断面は、空中写真の判読や現地踏査から作成する位置を決め作成した。図3−23は地形断面作成位置を、図3−24図3−25に作成した地形断面を示す。

これらの地形断面の地名及び変位量ををまとめて表3−5に示す

地形解析の結果、中位段丘面の上下方向の変位量は3m〜7mであり、最高位段丘面の上下方向の変位量は14m〜26mが見積もられる。

表3−5 地形断面位置及び地形面の変位量一覧表

図3−23 地形断面図作成位置図(1:50,000)

図3−24 地形断面図(その1)

図3−25 地形断面図(その2)