空中写真の判読・浅層反射法地震探査・ボーリング調査・トレンチ調査等によって断層の存在及び位置を確認し活断層図を作成した。その結果、猿投−境川断層は、その南西方の高根山撓曲と地形・地質や断層の連続性から判断して、連続する断層の可能性が高い。その場合の長さは両者を合わせて約34kmと推定される。
A 高根山撓曲
地形・地質や断層の連続性から判断して、猿投−境川断層の一部と考えられる。
B 猿投山北断層
平成7〜8年度に愛知県建築部が瀬戸市南東部地区整備事業に関連して猿投山北断層の詳細な調査を実施し、この結果や既存資料等から断層の位置及び長さについては判明している。いままで不確実であった断層の角度について、今回斜めボーリング調査を行った結果、南東に約70〜80度の高角右横ずれ断層であることが明らかとなった。
C 笠原断層
空中写真判読の結果、低断層崖の可能性のある地形が見いだされ、活断層の存在が推定された。