(1)大高−大府断層
2〜4mの中位段丘面の変位が認められる。中位段丘面の形成年代は不明であるが、一般的に7万年前程度と推定される。したがって、平均変位速度は10〜15p/1000年と考えられる(表5−1参照)。最新活動期は、ボーリング試料中の木片の14C年代測定結果によれば、約2500年前以降と考えられる。大府市南部や東浦町北部では、沖積低地面を変位させている可能性のある段差が観察された。この段差を挟んで極浅層反射法で傾斜80゚〜90゚の断層が検出された。
また、ボーリング結果では、完新世の砂層が1m程度変位していた。
表5−1 各時代の変位量など(大高−大府断層)