(2)浅層反射法探査

<A−測線>東海市

加木屋断層の北端部の地質構造を把握する目的で、市道大池北線(大池公園北隣)で実施した。その結果、撓曲に伴う常滑層群の背斜構造がとらえられた。また、中央図書館付近から東には段丘層が分布し、中央図書館のすぐ東(bP115)及び200m東(bP245)付近に、洪積層を切る二本の断層が認められた(図4−8参照)。

<C−測線>阿久比町

加木屋断層の南部の地質構造を把握する目的で、県道東浦阿久比線(福住〜板山)で実施した。地層は深度500m以深に師崎層群と判定できる明瞭な反射層が分布し、それ以浅は常滑層群と考えられる。常滑層群は緩やかに褶曲を繰り返し、bP200から東側の常滑層群はほぼ水平である。この地質構造の急変部である主要地方道西尾知多線との交差点付近(bP000及びbP200付近)に常滑層群を切る断層が推定される。