3−2−6 フィールド記録

図3−37−1図3−37−2にLINE−1及びLINE−2それぞれの代表的な記録例を示す。LINE−1の測線東側は車両通行によるノイズレベルが極めて高く、これは屈折波が受振器展開のエンドまで到達していないことでも分かる。基盤付近からの反射と考えられるイベントは測線東側で、往復走時で500msec付近に明瞭に認められ、西側付近でも不明瞭ではあるが750msec付近に認められる。VP.355、551の記録では発震点から見掛け速度約1000m/secの線形ノイズが認められる。これは、埋設管を伝播するチューブウェーブと考えられ、発震点あるいは受振点が埋設管近傍にあるときに現れる。

LINE−2の記録は測線西端部を除き極めてノイズレベルが低くS/Nの良好な記録となっている。屈折初動も展開エンドまで到達している。VP.141の記録では、往復走時500msec付近に基盤からの反射と思われるイベントが明瞭である。VP.2255の記録では、発震点位置が受振測線からオフセットしているため見掛け上屈折波も双曲線状を示している。