LINE−1 : 平成9年8月21日〜同年9月3日 (総発震点数:176)
LINE−2 : 平成9年8月30日〜同年9月7日 (総発震点数:83)
現地調査は、LINE−1、LINE−2の順に行い、両測線ともに西から東に向かって測定を実施した。調査地域は市街地のためノイズレベルが極めて高いこと、1000m以上の基盤深度が想定されたため、調査には大型バイブレータ2台を標準とした。図3−36−1、図3−36−2、図3−36−3に現地調査風景を示す。
一般に深部構造を捉えるためには、重合数および有効オフセット距離(発震点−受振点距離)の維持が、浅部構造には連続的な発震点の欠落を避けることや受・発震点間隔を小さくすることが必要である。しかし、市街地では、近接する構造物、埋設管及び周辺住民への影響も十分に考慮する必要がある。そのため、本調査では、発震台数(1〜2台)、スウィープ数(1〜10回)、フォースアウト量(40〜90%)、アレイパターン(固定発震)について調整するとともに、大型バイブレーターの進入や発震ができない個所では適宜ミニバイブレータを併用することでこれらの条件を満たすようにした。
調査に際しては、測線が市街地を通るため、事前の周辺住民への周知に万全を期した結果、調査時には苦情はほとんどなかった。