1−6−3 弥富線及び木曽岬線

1)両断層とも数少ないボーリング資料から推定された断層であるが、木曽岬線についてさらに多くの既存のボーリング資料を再解析した結果では、木曽岬線が推定されている付近に背斜構造の兆候は認められたが、ボーリング資料の密度の問題もあり、地層の不連続とは断定できず、新しい知見は得られなかった。

2)弥富線は長良川と交差する位置に推定されているが、水資源開発公団が長良川付近で実施した大深度反射法調査(1994)の結果では、第四系中には断層や撓曲等の変形構造は認められないため、本断層は存在しない可能性が極めて高いものと考えられる。

今回の調査結果をまとめると以下の表のようになる。

表1−2 岐阜−一宮断層帯及び養老−桑名−四日市断層帯に関する調査結果