1−6−2 大藪−津島線及び大垣−今尾線

1)両断層ともボーリング資料により推定された断層であるが、さらに多くのボーリング資料を再解析した結果では、これまで断層が存在すると指摘されている付近には地層の不連続などの断層の兆候は認められなかった。

2)さらに、地質調査所(須貝ほか,1998)による大深度反射法調査により木曽川以西の濃尾平野の地下構造が明らかにされた。この結果、大藪−津島線及び大垣−今尾線に相当する構造は存在しないことが判明した。なお、揖斐川以西には反射記録上で深部まで達する明瞭な活断層が存在するが、これは養老断層の東端部と確認された。